第3回学生会議・報告 No.6

12月25日午後7時、袖を濡らして鳥取倉吉駅を旅発ってからバスで11時間。26日、夜明け前の品川駅ではある男が密かに我々を待ち構えていた。その男は夏に渡航したメンバーの一人で、関西には同行こそしなかったものの、東京に到着してルワンダ人を出迎えた最初の日本人として歴史にその名を刻むこととなった。その日は午前中にバイトがあり交流はできないということで、朝6時にわざわざ来てくれたのだ! 

 

ルワンダ人も大喜びで、「ズミシ!」と叫びながら再会の堅い抱擁にしばし時を忘れていた。

 

しかし、ここは日本。12月。気温は5度前後。体温を逃がさぬようすぐに山手線に乗り高田馬場へと移動。

山手線でMauriceが隣に座っていた女性に徐に腕を回そうとしたので驚き「やめて」と言った。話によるとルワンダでは見知らぬ人でも隣で人が寝ていたら支えてあげるのが親切らしいのです。これはビックリだけど、そういえば現地のバスでは隣に寄り添っている人が多く見られた。もしかしたら、その人たちは皆見知らぬ人だったのかもしれないと思った。

 

Ephraimも何度か言っていたけど、ルワンダだったらバスの中で隣になったらすぐ友だちになって会話したりするけど日本ではそういう日常的な人の交流が少ないから「もっと楽しみなよ」と思うそうです。確かに、特に東京は知らない人と電車やバスで話しかけるなんてややもすると頭がおかしい人に間違えられかねない。そういえば、京都ではバスの中でCalliopeが地元のおばあさんと何やら会話していた。よくよく聞いてみるとおばあさんは日本語でCalliopeは英語で会話をしていた。すごい!!?何か通じあうものがあったのだろう。

 

東京では早稲田周辺で一人暮らしをするメンバー二人の家を男部屋と女部屋に分けて、宿泊することになっていた。一軒は高田馬場駅から徒歩3分のところにある通称S宅。もう一軒は早稲田大学中央図書館の裏側3分ほどのところにある通称G宅だ。

S宅に到着すると、袴田と橘の女性料理長が極秘レシピのホットケーキとトマトスープを作って待っていた!6畳ほどの部屋に大きな荷物とともにぎっしり10数名。みんなで朝食を少しづつ食べた。さすがにルワンダ人も日本人も少し疲れがたまっていたので、男子はG宅に移動し、しばし休養をとることになった。ルワンダ人はお昼過ぎまで睡眠をとり、昼食には鳥取でも一番良く食べていたカレーをまた作って食べた。


午後15時からは早稲田大学キャンパスツアーを行った。本当は東京も色々周りたかったのだが、疲れもたまっていたので、この日の「東京まるかじり観光ツアー」はなしになり、一番近場の早稲田になったのだった。とはいえ、年末すでに授業もなく限られた施設のみの見学となった。それでもルワンダ人は建物の大きさや整備された様子に感心しているようであった。20階まであるビルの窓から東京を一望し、「鳥取は、ルワンダ国立大学キャンパスのある閑静なButareよりずっと都会だったけど、東京を知ったら首都Kigaliはもはや田舎だね。」と言っていたのはMarine。Calliopeは新宿西口のビル群を見て「どれをとっても東アフリカで一番高いビルだろう」と驚いていた。

関西には授業の関係もあり全員が参加できなかったが、東京では続々とメンバーが登場した。
ここで、去年の渡航に参加した「鉄の女カクソンヌ」こと大角、「女性初の代表」となったユカコこと岸田、そしてマッキングこと井上、ミッキーこと大久保といった有力者たちが彼らとの再会を果たした!

 

僕は「ついに東京にルワンダ人が来たのか」と改めてしみじみと実感していた。

 

普段過ごしているキャンパスに彼らが一緒にいる。とても不思議な感覚だった。
彼らの立場は、ちょうど明治時代に日本人の大学生がイギリスに留学しているようなものなのだろうか。出来れば多くのルワンダ人を実際に日本の大学に留学できる制度をつくれないものかと思っていた。これはきっと団体の今後の目標にもなるだろう!

 

キャンパスツアーは2時間程度で終わり、その後高田馬場にあるレストランでパスタを食べた!

内装がイタリアっぽいので、Calliopeは「日本にもこういう様式があるのか」と感心していた。食べ物でもそうだが、日本がもつ「多様性」にルワンダ人は驚き感心しながらも戸惑っていた。日本人は食事など普段から変化を好むが、ルワンダ人はむしろ同じものをずっと食べていたいという感覚が強いらしく実際慣れないと消化もしずらいと言っていた。これは物質的な豊かさの差異ということが大きいかもしれないが、やはり外国から色々なものを吸収してきた「日本人らしさ」でもあるのだろうと改めて感じていた。

 

さて、休養日も終わり明日は今回の旅でも最も大きな企画であるダンスイベントの準備だ!!

果たして全く経験もノウハウもない我々がこのイベントを成功させることができるのだろうか!?

 

ちだだいすけ  (続く)