岩手企画3日目 陸前高田市訪問

岩手企画三日目 被災地訪問 

 

岩手企画三日目の8月23日、盛岡を離れ、バスで陸前高田市へ向かいました。まず到着したのは、プレハブで出来た新市庁舎。ここでは戸羽市長の貴重なお時間をいただき、陸前高田市の復興に対する思いを語っていただきました。 

ルワンダ、岩手、関東それぞれの学生が、各々の視点で物を考えながら、戸羽市長の復興にかける思いに耳を傾けました。

「ルワンダでも孤児が沢山出たが、陸前高田市において、彼らのケアはどうなっているのか—?」

「被災地からすると、外の人にはどうせ伝わらないのではないかという思いが強いが、共感を超えた共有は可能か—?」

講習を終えた後、多忙を極める職務の中、市長自らプレハブの外に出てくださり、短い交流の場が設けられました。ルワンダの学生も感謝の意を込めて、伝統ダンスを披露しました。

 

この後はAB班の2班に分かれ、それぞれ別ルートで陸前高田市の各所を訪問しました。

B班はまず、陸前高田市を一望できる箱根山へ向かいました。

バスで箱根山へ向かう途中、ふと車窓を見ると、津波で土台だけしか残らなかった家、撤去作業が続く瓦礫の山などが見えました。盛岡から陸前高田市へ向かう車中では深い眠りに落ちていたルワンダと日本の両学生も、目をしっかりと開け、その光景を見つめていました。

山道をバスで登り、短い階段を上った先の高台からは、箱根山の深い緑の先に、陸前高田市が広がっていました。

岩手の学生が、ルワンダと関東の学生に、その地形と津波が来たときの様子を説明します。複雑な形をした入江、ほぼ何も無くなってしまった市街地が、津波の驚異を物語っていました。

伝承館

その後は左官大工伝承館へ赴き、語り部さんに震災当時の様子を話していただきました。長く続く揺れの恐怖、親族の安否が確認できない不安さと、そして安堵、また震災後の市民のギャップ、色々な生のことを、丁寧に親身に話してくださいました。海がないルワンダの学生、津波を経験していない関東の学生の中にも、少しずつあの日の様子が現実味を帯びて浮かび上がって来たように思いました。

 

そのあとは地元の人が運営しているりくカフェに向かいました。ここは、人々の憩いの場を作り、震災で出来た心の傷を癒してもらおう、という地元の人の思いから作られたカフェです。勿論スタッフの方々も被災され、その当時の体験なども、アットホームな雰囲気の中、聞くことができました。あまりに居心地が良く、差し迫る時間を忘れ、ついつい長居してしまいました。

 

そのあとは昼食休憩を取り、ガイドさんの案内のもと、陸前高田市内の被災の様子を見学しました。

 

 

 

それがどの程度果たされたのかは分かりません。一日だけの訪問で、全てのことが分かるはずもありません。

ですが、ここで見たもの、聞いたもの、出会った人々を、決して忘れない、この思いを形にしたい、という願いは、ルワンダ、岩手、関東の学生に共通だったのではないかと思います。

 

片岡

海の底から引き上げられた車や二輪車が左手に広がる
海の底から引き上げられた車や二輪車が左手に広がる