ルワンダ情報 About Rwanda

国旗の意味と由来

青色は幸福と平和を、黄色は経済の発展を、緑色は繁栄の希望を象徴し、右上に輝く太陽は、啓蒙を表しています。

ルワンダ 国旗
ルワンダ 国旗
国のモットー

団結、労働、愛国心 (UNITY, WORK and PATRIOTISM)

 

 

国章

勤労による発展を象徴する緑の縄の輪の中に、ルワンダ国を象徴するモチーフが描かれています。それぞれ、《太陽》は透明性と啓蒙を、《アワの穂》と《コーヒーの木》は豊かな農業生産を、《バスケット》は助け合い・結束・分かち合いのルワンダの文化を、《青い車輪》は科学・工業・産業の発展を、左右の盾は愛国心と国家主権の防衛を象徴しています。
黄色の帯に黒で記されている文字は、円の中が《REPUBULIKA Y'U RWANDA》 (ルワンダ共和国)、縄の結び目の下がモットーである《UBUMWE,UMURIMO,GUKUNDA IGIHUGU》(団結、労働、愛国心)です。

国章
国章
憲法

新憲法は、2003年5月26日に国民投票によって制定されたものです。憲法はジェノサイド後のルワンダの現実を反映し、第9条は以下の基本的な重要事項に基づき構成されています。

  • ジェノサイドのイデオロギーおよびそのすべての示威行動と戦うこと。
  • 民族や地域などによる分断を根絶し、国民融和を推進すること。
  • 公正な分権。
  • 法治国家の建設、多元的で民主的な政体、すべてのルワンダ人、なかんずく男女間の平等。特に男女間の平等は、意思決定機関におけるポストの最低30%を女性よって埋めることでその投影とする。
  • 社会福祉に献身的に取り組み、社会的公正を確保するための適切な仕組みを保有する国家を建設すること。
  • 対話と国民の総意を通じて解決策を見いだすため、不断の探求を続けること。

憲法は、議会のみならず、あらゆるレベルのすべての意思決定機関においても、その従事者全体の最低でも30%が女性代表となることを確保するものです。現在、議会では48.8%、内閣では33%、そして最高裁判所では44%を女性が占めています。

国家全体の団結と継続可能な社会と政治の安定のために、憲法は、下院で過半数の議席を占める政治団体が閣僚の50%を上回ることがないようにし、権力の分配のメカニズムを確実にします。同様に、大統領と下院の議長は異なる政治団体に所属することとされています。

 

 

最高執行機関

政府の執行機関の長は、大統領です。大統領は国家元首であり、内閣評議会の長も務めます。内閣評議会は国事の運営責任者である大臣で構成されます。
大臣は、大統領が各政党のリーダーとの合議の上、大統領によって任命されます。

国民融和のルワンダ共和国政府には、以下の7つの政党があります。

ルワンダ愛国戦線 (FPR=Front Patriotique Rwandais)
社会民主党 (PSD=Parti Social Démocrate)
自由党 (PL=Parti Libéral)
中道民主党 (PDC=Parti Démocrate Centriste)
イスラム民主党 (PDI=Parti Démocratique Idéal)
ルワンダ社会党 (PSR=Parti Socialiste Rwandais)
ルワンダ民主人民連合 (UDPR=Union Démocratique du Peuple Rwandais)

政府にはあらゆる地域、民族、宗教が代表されています。また女性も内閣評議会や議会、官僚、中央並びに地方政府など、あらゆるレベルで代表として選出されています。

 

 

議会

議会は下院 (lower chamber/chamber of deputies)と上院 (upper chamber/senate)の二つの議院からなります。下院は、7つの政党から選挙で選ばれた80人の議員で構成され、現在、女性議員が全体の48.8%を占めています。上院の議員数は26名ですが、うち12名は直接選挙で選出され、8名は大統領が歴史的に少数派の地域社会が代表されるよう任命し、4名は政党の討論会で選ばれ、2名は大学内の同等組織によって選ばれます。

 

 

司法制度

ルワンダの司法制度は以下で構成されます。

  • 最高裁判所
  • 高等裁判所
  • 州立裁判所とキガリ市裁判所
  • 地方裁判所、各地方自治体単位での裁判所
  • ジェノサイド事件を審理するガチャチャ法廷を含む専門裁判所
  • 軍事裁判所

 

  

経済
  • (1)農業・林業・漁業がGDPの約25%を占め、多くの農民が小規模農地を所有しています。主要な商用作物はコーヒー及び茶(輸出の約13%(2019、UNCOMTRADE))であり、高品質化により国際競争力を強化する政策をとっています一方で、内陸国のために輸送費が高いという問題も抱えており、これを克服するために経済特区の整備やICT産業の振興に注力しています。
  • (2)1980年代は、構造調整計画を実施し経済の再建に努めましたが、内戦勃発以降はマイナス成長、特に1994年の大虐殺で更に壊滅的打撃を受けました。その後、農業生産の堅実な回復(1998年には内戦前の水準を回復)、ドナー国からの援助、健全な経済政策により1999年までにGDPは内戦前の水準に回復しました。2010年以降は平均7%前後の実質経済成長率を維持しています。慢性的な輸入超過が課題ですが、全体的には安定したマクロ経済運営がなされています。
  • (3)ルワンダ政府は、2035年までに高中所得国、2050年までに高所得国となる目標を掲げており、2017年からは、年平均9.1%の経済成長を目標とした中期的成長戦略「第一次国家変革戦略(NST1)」を実施しています
  • (4)世銀の「Doing Business(投資環境ランキング)2020」では、全世界190か国地域中38位、アフリカ第2位という高い順位を占めています。

 

DATA  

面積

人口

言語

宗教

主要産業

 2.63万平方キロメートル (日本:37.8万平方キロメートル)

 1,263万人(2019年、世銀)

 ルワンダ語、英語、フランス語、スワヒリ語

 キリスト教(カトリック、プロテスタント)、イスラム教

 農業 (コーヒー、茶など)

地下資源  錫石、コルタン石、鉄マンガン重石
工業

 テキスタイル、ケミカル、セメント、食品、ビール等の飲料、

 衣類、靴など

GDP  101.2億 USD (2019年、世銀)
1人当たりGNI  820 USD (2019年、世銀)
主要産業  農業 (コーヒー、紅茶など)
経済成長率  9.4% (2019年、世銀)
物価上昇率  0.4% (2019年、世銀)
総貿易額

 輸出:11.62億ドル (2019年、UNCOMTRADE)
 輸入:31.95億ドル (2019年、UNCOMTRADE)

主要貿易品目  輸出:金、石油、錫、茶、コーヒーなど
 輸入:石油、金、通信機材、薬剤など

主要貿易相手国

 輸出:コンゴ民主共和国、UAE、ウガンダ、スイスなど
 輸入:中国、、ケニア、インド、タンザニアなど


以上、ルワンダ大使館ホームページより転載